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HTML5を制するものは、次世代WEBを制する?!■HTML5とは? HTML5 (エイチティーエムエル・ファイブ)とは、HyperText Markup Language(ハイパーテキスト マークアップ ランゲージ)というWEB上に存在しているドキュメントを記述するのに必要なマークアップ言語(コンピューター言語の一種)の5回目の改訂版を指します。もっと噛み砕いて言えば、ホームページなどのWEBコンテンツを作成するのに必要な言語が最新版(5回目)に改訂されたものとお考え下さい。これは、2008年にWorld Wide Web Consortium(通称:W3C)により草案が発表され、2014年までに正式に勧告を目指して策定が進められているのですが、具体的にどういった内容のものなのかを今回は掘り下げていこうと思います。
そもそも、なぜHTMLが改訂されるに至ったかと申しますと、HTML5の前のバージョンであるHTML4が勧告されてから随分と間が空いてしまっていた事に起因します。HTMLは1~4までの間、コンスタントにバージョンアップを繰り返してきました。しかしながら、1999年12月にHTML4を少し改善したHTML4.01が勧告されて以降、これが最終バージョンとして長期にわたり採用され続ける事となります。HTML4.01で据え置きとなっている期間中もXHTMLのような周辺部分が発展を続けるという状態がこれまで続いてきたのですが、その事を省みた結果、現在のニーズに合わせたHTMLを作成しようという動きがHTML5策定につながっていく事となりました。
ではHTML5の特徴とは、どういったものがあげられるのかをまとめてみたいと思います。代表的な内容を分かりやすく箇条書きにまとめると、下記となります。 ・動画や音声データのタグを追加 これまでHTMLでは不可能だった動作も含め、ホームページ制作が大幅に作成しやすくなりそうなのが、よく分かります。しかしながら利用者からの期待が膨らむ一方で、無くなってしまう機能や懸念する材料なども実はあります。
まず一番顕著なのが、XHTMLではCSSとして外部から設定するべきものとされている「center」、「font」、「u」などのようなタグの消滅です。これまでのHTMLから、さらに標準化へという内容を意識しているHTML5において、これらのタグが無くなるのは仕方のないことかもしれません。また、検索エンジンとの親和性が低くホームページ制作のタブーとまで言われていた「frame」、「frameset」、「noframes」に関しても姿を消すこととなりました。ここまでは納得できる人も多いかと思います。しかしながら、よく使われている「accesskey」属性なども、どうやら使えなくなってしまうのだとか。その他にも、「img」と「a」で使用される「name」という属性に関しても、「id」という属性を使用推奨の為に姿を消すそうです。既に、XHTMLとCSSによるコーディングが主流となっている中で、それらに支障をきたすかもしれないHTML5の存在は、ホームページ制作会社から必ずしも歓迎されない傾向にあります。加えて、HTML5は普通にホームページを制作するだけでSEO対策に近いことが出来てしまう為、SEO会社がこれまで培ってきたノウハウなども無駄になってしまう可能性も秘めております。こういった声が、各企業から噴出すればHTML5の普及にも多大な影響を与えるでしょう。この辺りの調整が、HTML5普及の明暗を分ける事になるのかもしれませんね。 投稿者 企画屋BLOG担当: 2012年05月01日 15:12 トラックバック
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