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P2Pでファイル交換でビジネスは変わる!?


ピア・ツー・ピアでファイル交換

P2P(Peer to Peer)という言葉はご存知ですか?
ピアツーピアとは不特定多数の主に個人で直接情報をやり取りする形態の一つです。

簡単なものでは、チャットといった文字情報の相互交換や友達に写真を送るといった機能が付加されたメッセンジャーと呼ばれるソフトが一般的で、特にポータル各社が配布していることが多いです。ただし、これらは一般に、中央にサーバーを置き認証の元、特定の交信をダイレクトに繋ぐといったことを行います。この場合は中央のサーバーが落ちていると、通信することが出来なくなってしまいます。しかし、各PC側が(クライアント)サーバーの役割にもなる機能を持つことで、中央サーバー不在でも可能なソフトが増えてきました。これが分散型処理を利用したP2Pです。

各マシンを繋ぐ仕組みはあれど、中心になるサーバーは無い状態とは。入り口が一つあれば、その入り口が持っている情報を元に他の入り口へ行くという事です。Aさんマシンが始めてBさんに入れば、Bさんマシンが元々持っていた入り口情報C、D、FさんのPCまで繋がる。こうしてドンドン出入り口は大きくなり、全てが繋がっていくわけです。こうした分散処理においてファイルをやり取りする場合、バケツリレーのように必要な情報を渡していく構図が完成します。しかし通常のネットワークではIPアドレスといったどのようなファイルがどこを通っているか分かりますが、とあるソフトでは誰が何を求めているか、そうした情報を暗号化することで繋がっている関係に匿名性を作ったものもあります。この分散のメリットはプライバシーを守りつつ、特定の人物とメッセージ交換、情報共有を可能にし、そして個別認識を特定のサーバー不要の手軽さなどが相成って飛躍的に広まってきました。

実際にこうした技術は白血病や癌などの治療薬の開発に必要なデータ分散して分析するソフト「UD Agent」といった分散コンピューティングもP2P技術が利用されている例です。一台の処理より複数台のPCでの処理。その規模が多くなればスーパーコンピューターをも上回る能力を発揮できるという結果もしましてくれました。また、宇宙の解析を行う「SETI@home」など、家庭用PCのアイドル時間を利用して分散コンピューティングによるシミュレーション解析を行うといった物もあります。

そして昨日、京都新聞一面をはじめ様々なニュースで「Winny開発者逮捕」が報じられました。WinnyはP2P方式のファイルシェアリングソフトです。ファイルシェアソフトは様々なソフトが出ていますが、前著したようにWinnyもサーバーを必要としない、つまり管理者のない中で、なおかつ情報を暗号化しファイル交換ができるソフトの一つです。この分散処理でのファイル交換が情報共有の枠を一気に超え、映像や音楽、はたまたアプリケーションといった著作権の無法地帯を作りつつありました。

しかしながら、こうしたP2P、分散型コンピューティングはこれからビジネスとしても色々な価値を生むことになるでしょう。もちろん、より著作の管理が重要視されることは言う前もありません。

実際にP2P技術、分散コンピューティングは、例えばクライアントとのデーターやり取りや3DCGのレンダリングといった部分で役に立つ技術になってきています。しかし、ある一線を超えたところにある違法データのやり取りとその監視をどうするか。企業でも社員がWinnyといったP2Pを行っているか監視できるような仕組みの導入が相次いでいます。違法性あるデータの取引は当然監視されるべきでしょう。しかしクライアントとの大切なやり取りまで誰かに監視されると、P2Pは使わない道具になりえます。利便性の陰に潜むグレーの部分が浮き彫りになってきいきます。しかし技術進み、インフラが高速になっていくのが当たり前の時代にあって、既存のルールが次々と破られていくことは、モラルといった言葉では解決できない新しい転換期に来た証拠でもあります。単純に拒絶ではなく次なる新たなビジネスの模索は続けていく必要があるでしょう。


<企画屋BLOG担当>


投稿者 企画屋BLOG担当: 2004年06月14日 20:01 | コメント (0)


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