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第二回 ウェブビーコン ハッキング
さて、前回はウェブビーコンとは何かご説明させていただきました。
第二回目は『悪質な業者がどのような事に使っているか』お話します。 ネットでの個人の特定はネット犯罪に加担することがあります。そして最近ではネットで終わらず、現代社会の大きな問題として広がってきています。 『事件の陰にネットあり。高機能は時として毒になる。』 ビーコン付きメールは開かれたことが分かれば、アドレスが生きているか簡単に分かります。 プロバイダが特定できるので場合によっては何処に住んでいるか住所の一部まで分かってしまいます。 となると迷惑メール発信業者はこの技法を使いたくてたまりません。迷惑メールの業者は大抵、ランダムにメールアドレスを生成して送りつけるか辞書およびリストから送信する2タイプです。 前者は最近減りましたが携帯番号メール時代よく使われ、後者は実は古くからある技法です。 サーバーを乗っ取る為にパスワードを生成することを目的にGeneratorと呼ばれる生成技法が生まれました。英単語やよくある名前、世界中のドメインなどをリスト化しておき、それを無作為に生成し送り続ける最も悪質な迷惑メールパターンです。 ところが効率やトラフィックの問題は彼らでも懸念するもの。ある程度これらで集めた「生きたアドレス」をリスト化することでより効率よく迷惑メールを送ってきています。 皆さんinfo宛迷惑メールなど多くないですか? 話がそれましたが、この「生きたアドレス」獲得にビーコンが使われることが増えてきました。 メールサーバーとの関係による所も大きいのですが彼らは元々、エラーで帰ってくるメールを参考に「死んでいるアドレス」を見つけ、「生きたアドレス」をリスト化することができました。 ところが最近はセキュリティーの概念から正常なメールでなければエラーを返さない方法など、メールサーバー上の対策が進み、さらに送信者の法的責任などで身元をより強固に隠したくなってきた、ということがあります。 そこで「成りすまし」「FROM詐欺」などと呼ばれるような、偽装したSPAMが増えてきたのです。その為にも「生きたアドレス」を確実に手に入れたくなりメールの開封で確認が取れつつ身元も偽装できるという悪質なテクニックでWEBビーコンが使われるようになったのです。 もっと悪質利用するハッカーもいます。 WEB ビーコンを利用して個人を特定したり、OS、ブラウザの脆弱を突いたプログラムを送りつけることでウィルスや企業の攻撃といったことに利用する為の乗っ取りを行うこともあります。 ただ悪質なWEB ビーコン付きのメールを開いてしまったために起きた行為がネットワーク世界を狂わせてしまう可能性まで秘めています。 もちろん全てがこの様な恐怖を与えているわけではありません。 とは言え、どうですか?非常に悪質で『いけないものだ』と思いましたか? いえいえ、WEBビーコンはとんでもない『ビジネスチャンス』を作ります。 次回はよりビジネスの目線にて効果測定法など踏まえてお話しいたします。 投稿者 企画屋BLOG担当: 2003年12月16日 18:53 | コメント (0) トラックバック
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