■1つ目は建前・2つ目は本音
「あなたが今、1番大事にしているのは何ですか?」
ターゲットの本音を聞きだしたいとき、まずこう質問します。
相手が答えたら、「では、2番目は?」と、聞いてみる。
そうすると、2つ目の回答に本音が出るといわれています。
1番大事なことを2番目に大事だと答えるなんて矛盾していますが、「人から良く思われたい」「他の人とかけ離れた回答をしたくない」などの心理から1番目の質問は「建前」で答える人が多いようです。「2番目は?」の質問には、こう言っておけば無難だろうという建前の回答を封じ、本音を引き出す効果があるので、心理テストにもよく使われる方法です。
アイシェアのリサーチで、もしも宝くじで3億円当たったら、現在の仕事を続けるかとの調査があります。この設問に対する回答には「仕事を辞めて起業する」という選択肢があります。もしこのリサーチが「あなたが起業しない理由は何ですか?」だったとしたら、きっと一番多い理由は「資金不足」でしょう。しかし、アイシェアのリサーチでは宝くじに当選し、3億円が手元にあると仮定しています。もちろん規模にもよりますが、その気があれば起業することが可能な金額です。にもかかわらず「起業する」との回答をしなかった人の本当の理由は何でしょうか?
また、3億円が当たったとしても、今の仕事を続けると回答した人たちがいます。その中には、今の仕事はどちらかというと嫌いと答えた人もいます。なぜ3億円もの大金を手にしながらも好きではない現在の仕事を続けようとするのでしょうか?
残念ながら今回のリサーチではそこまでの回答を読みとることは難しいです。しかし、この「もし宝くじで3億円当たったら現在の仕事を続けるか」とのシンプルな設問は、このように様々な方向で想像を膨らませてくれます。リサーチを宣伝広告として利用してみたい。でも、どのようなリサーチを取れば効果的なのかわからないというマーケティングリサーチ初心者の方でも、こういった現在リリースされているシンプルなリサーチをベースにアレンジする方法なら利用しやすいのではないでしょうか。
株式会社アイシェアでは、メール転送サービス「CLUB BBQ」会員をパネラーとした高速なアンケートを実施。アナリストが結果を分析し、各媒体等でご利用いただけるリサーチを提供しています。マーケティングリサーチについて、もう少し詳しい情報がほしいと思った方は、企画屋ホームページ左下「お問い合わせ」からお問い合わせください。
関連リンク:
もし3億円が当たっても「今の仕事続ける」人6割強
投稿者 企画屋BLOG担当: 2008年12月10日 10:16
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